フェイクと憎悪 : 歪むメディアと民主主義
内容紹介
フェイクとヘイトが横行するマスメディアの歪みを、第一線のジャーナリストと研究者が検証
「反日日本人をあぶり出せ」と煽る新聞、
デマに満ちた沖縄バッシング、
「日本礼賛」の裏での外交的孤立――
右傾化するマスメディアが社会の分断に拍車をかける現状に、
第一線のジャーナリストと研究者が警鐘を鳴らす。
目次
序章 いまメディアに何が起こっているのか …永田浩三 Ⅰ 歪むメディア
1章 歪曲される沖縄の基地反対運動 …斉加尚代(MBS毎日放送ディレクター)
2章 関西テレビ界に蔓延る「チーム殉愛」の闇 …西岡研介(ノンフィクションライター)
3章 劣化する「保守」論壇誌と極右運動 …川端幹人(元『噂の眞相』副編集長)
4章 産経新聞による記者・メディアへのバッシング …臺宏士(元毎日新聞記者)
5章 「歴史戦」がもたらしたものとその結末 …北野隆一(朝日新聞編集委員)
6章 ファクトがねじ曲げられる国際報道 …立岩陽一郎(「ニュースのタネ」編集長、ファクトチェック・イニシアティブ理事) 《特別インタビュー》バッシングされても、自分の疑問をまっすぐ問い続ける …望月衣塑子(東京新聞記者)
公正な言論空間とは 1章 「フェイク」と「ヘイト」のスパイラルに抗するには …古田大輔(BuzzFeed Japan編集長)
2章 「日本スゴイ」の幻想と現実 …香山リカ(精神科医、立教大学教授)
3章 書店員として「ヘイト本」と向きあう …福嶋聡(ジュンク堂書店難波店店長)
4章 差別・極右への対抗とメディア・NGOの社会的責任 …梁英聖(反レイシズム情報センターARIC代表)
5章 メディアの党派化と世論の分断 …辻大介(大阪大学准教授)
おわりに …永田浩三
著者について
永田浩三(ながた こうぞう)
武蔵大学社会学部教授(メディア社会学)。元NHKプロデューサー。
「ETV2001」番組改変事件の当事者として政治家の介入を証言。
『NHKと政治権力』(岩波現代文庫)、『ベン・シャーンを追いかけて』(大月書店)、
『奄美の奇跡』『ヒロシマを伝える』(以上、WAVE出版)ほか著書多数。
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